「黒金高校1年4組。植村飛鳥だ!! お前等、我が校の生徒に何ばしよっとかぁぁぁ!!」
決まった・・・。自分でも震えが来るくらいカッコイイ台詞だ。後ろに立っているざくろ達から、「おぉ」とどよめきが起こる。
今回の話とはそれほど関係無いが、石橋さんのクラスがC組で、俺のクラスが4組ってのに引っ掛った人もいると思うので、少し説明しておこう。横浜市立黒金高等学校のクラス編成は成績順で、A組からB.C組と続き、そして1組、2.3.4.5組となっている。つまり、もの凄く頭の良い奴がA組で、もの凄く頭の悪い奴が5組と言う訳だ。そ
んな訳で、多分一生かけも俺は石橋さんのいるC組には入る事はないだろうね。悲しいけど・・・。
話を戻そう。
「日本語で話してもらわねぇと、俺達、理解出来ないんだけど〜。」
アフロ野郎の隣りにいたロン髪のガリ男が、俺に向かってそう言った。頂上より高くブチ上がっている俺の怒りは、たぶん大気圏を突破した。
「にやがんな!!ボケが!!うったぐっぞこん!!」
俺的に、もの凄い怒りの台詞を奴等にぶつけたつもりだったが、奴等と俺の後ろにいるざくろ達、そして石橋さんまでが、キョトンとした表情をしている。うう・・・言葉は無力なのか?
奴等の中のチビデブが石橋さんの腕をつかみ、他の2人が俺の方ににじり寄ってきた。アフロの腫れ上がった右手にはバタフライナイフ。ロン髪のガリ男の手には、最近、護身用として人気が出て来たショックガン。昔は、『ドラえもん』と言う漫画の中で登場していた『相手を痺れさせる銃』だったが、近年、NASAで開発され現在では、こんなバカ助ですら購入出来たりするアイテムだ。
この状態を見れば奴等は、戦う気満々らしい。久し振りのバトル。楽しませてもらおうか・・・。俺の後ろの連中も同じ考えだった。
「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」
奴等は武器を片手に俺達に向かってきた。先手を取ったのは太郎だった。御自慢の腕を伸ばし、ロン髪のガリ男を押え込む。そして剣が目にも止まらぬ速さでそいつに突進した。アフロ男は、その異常な光景にギョッとしたが、すぐに俺の方に向き直り向かってきた。俺は常に腰に忍ばせている愛器に手を伸ばす。紐でぐるぐる巻きにされた可愛いヤツ。名前は『駒座エ門』。
駒座エ門は、アフロ男目掛け紐を引くと勢い良く回転し、そいつの顔面にヒットした。
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